カールじいさんとかいじゅうたち

最近見た映画でのレビューです。

■「カールじいさんの空飛ぶ家」
ずいぶん前からプロモーションがされていてピクサー映画ファンとしてものすごく楽しみにしていたので、公開してすぐに見に行きました。
”お涙頂戴”なのかとおもったら、超”笑える”映画でした。夫婦の幸せな生活と妻の死から始まる物語なので、見る人によってはそうではないかもしれませんね。あらすじはシンプルです。そのほうが子供にもわかります。そしてキャラクターや展開の繊細な作りこみにはいつも恐れいります。今回は特にキャラクターがいいです。なんといっても、じいさんとデブの子供ですからね。

■「かいじゅうたちのいるところ」
私にはヒットでした。でも見る人によっては楽しめないかもなとも思いました。というのは、絵本を無理に映画にせず、絵本をそのまま投影した映画という感じがするので、そもそも絵本が好きではない人は好きになれないかもな、と思ったからです。主人公が男の子なので、かつて男の子だった人(現在女性でも)の方が感情移入しやすいだろうとも思いました。絵本が好きなわりに、それが小さいころに親から与えられることについてよく考えたことがなかったのですが、絵本は多くの漫画とちがって、いろいろなことがあいまいにできているからだと思いました。そもそもありえないことが起こるのは絵本も漫画もいっしょですが、漫画ではそれに対して説明があるのに対し、絵本は説明しません。そもそも絵本は大人として論理的に考えるとつっこみどころが満載なもので、矛盾があったり理不尽だったりします。

自分の幼稚園ぐらいまでのころと、このあいだうちに遊びに来た3歳児などを比べると、戦隊モノがすきなのは同じです。漫画も好きだし、ピクサーみたいなクオリティのものはなかったけれど、アニメもよく見る。でも絵本って見てない子供結構いるんじゃないかと思うのです。本屋に行くと必ず絵本はあるので、子供に絵本を与える親もたくさんいるとは思うのだけれど、どうせだったら一緒に楽しめるものを選んでいく親も多いのではないかと思います。理解できないもの・困難な状況・恐怖などを安全に疑似体験させてやるには、大人向けのものよりも絵本っていい教育ツールなんだとあらためて考えさせられました。

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