これまで特に考えてこなかったのですが、
クジラの肉を私が主催している横浜パパ会に提供してくれるというお話があり、
横浜パパ会でクジラの食肉を主体としたイベントを開催すべきかと考えなければなならないというきっかけができ、
よく考えてみることにしました。
結論としては、そのようなイベントを開催するのは見送ることにしました。
理由としては、国際社会で生きていかなければならない子供たちには
順序立てて丁寧に食を教育していかなければならないと感じたからです。
日本人の多くに「私は自然に生かされている」という感覚があります。
植物も、もちろんクジラも含め、食べる時に感謝し、
自然の一部であること、自然に生かされていることを再確認するのです。
食べる前には「いただきます」と言わせるなど、
子供たちに日本人の食に対する感謝の心をひきつづき伝えたいと思います。
100年前まではそれだけでよかったかもしれませんが、
子供たちは国際社会で生きていかなければなりません。
クジラだけでなく牛や豚、動物自体を食べることに関しても悲しむ人たちがいること。
暴力に訴えて自分の考えを主張する人たちがいること。
他者の考えや文化を尊重しない人たちがいること。
利益至上主義の人たちがいること。
子供たちにはこれらの異なる考えの人々と共に平和に生きてほしい。
相手の気持ちをわかろうとする努力、
わかってもらおうとする粘り強さ、
違うことを許容する心、
暴力にNOという勇気、
真理を読み解く力が必要です。
それらが1つイベントで養われることはありませんし、
問題が複雑すぎて参加者や周囲の人たちにどのように捉えられるか
私の力ではコントロールできないと判断しました。
しかし、子供たちにどのように食育するのかを考えるよいきっかけとなり
お声をかけてくださった方には大変感謝しております。