インターネットリスクを考える

HTMLメールを作ってほしいというオーダーをいただき、しばらくHTMLメールは作っていなかったので、いろいろ調べていたらこんな記事がグーグルの上位にきてました。

HTMLメールはやめよう。

結論としてはこの意見には反対です。そもそもこの記事ができたのは最近ではないっぽい(URLを見るとどうやら7年くらいまえ?)のでこの記事に関し、なにかものを申すこと自体ナンセンスなのですが、セキュリティー面での懸念という意味ではHTMLメールに関しては今もそれを持ち続けていることに変わりはないと思います。

Gumblarがはやってから目に見える被害がでた最近では企業内にセキュリティーやウィルスに関して関心が高まっていると思います。

インターネットはとても大人のツールであり、セキュリティー面だけ見てもそうなのですが、ざっくりした言い方をすれば、個人の分別を求められるツールであるということです。別の視点ではそれは他人や団体が管理できない状態であるということです。

インターネットリスクは利便さの影です。それにはセキュリティーリスク(あたらしい犯罪のリスク)だけでなく宗教観や倫理観にダメージを与えることも含まれます。文化などを含めて議論すれば、たぶん結論はでないでしょう。

1ついえることといえば、新しい教育が必要なのではないでしょうか。コントロールされない膨大な情報に対し、いかに個人が分別を持って情報処理できるのかとうことは、青少年がポルノ雑誌を買えないようにするといった昔の対応ではもはや手に負えません。もちろんベンダーやメディアの規制も必要かとはおもうのですが、規制には自分で考える教育の機会を減らすという側面もあります。そのバランスがとても難しいところなのです。しかし現代人(とくに発育段階の子供たち)にはインターネットリスクに正しく対応するスキルを身につける必要があります。とすれば、我々ベンダーにあるべき責任とは、規制よりも、お客様がリスク回避できるように教育していくとなのではないでしょうか。

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