月別アーカイブ: 2009年7月

3年目にして思うこと

2度目の決算。
おかげさまで、どちらも少しだけ黒でした。税金も少しだけど払って、社会貢献した感じがしていい気分です。汗水たらして働いた税金は大切に使ってほしいものです。

2年でたくさんのことが学べたなという一方で、その間至らない自分のせいでたくさんのみなさんにご迷惑をかけて申し訳ないという気持ちです。
まだまだこれからやりたいこと、やらなきゃいけないことがあるなという気持ちも以前よりも増しています。今後はもっと厳しいぞという不安でいっぱいです。

勤めていたころに京セラさんのお仕事をやらせていただいたことがありますが、おごる・おごられる、のどちらも会社として禁止しているのだそうです。
私もどちらかというとクリーンな仕事をしていきたいので、京セラさんのその方針には賛成です。
しかし、実際の業務のなかで飲ミュニケーションが必要な時もあり、おごられてしまうこともあります。おごられてしまうということはいずれこちらもお返しするということです。

ある業者に必要以上にお金を払い、その業者の担当者に個人的におごってもらうということも世の中にはよくある話のようで、ニュースでいわれているような公務員だけのことではないみたいです。そういう担当者レベルでの強力な関係性を持てば企業が安定することもあるかもしれません。しかし、そういうことはやりたくない。
理想を持つことは時に逆風となりますが、最近そうとも限らないのだと思ったことがあります。

お付き合いのあるお客様で人事異動があり、その部署での上司が変わったことをきっかけに、お仕事をたくさんもらえるようになりました。不景気下では多くの企業が経費を削減するということが重要です。そのお客様もそれまでの担当者レベルでの癒着を廃止する方向で業務改善が行われたようでした。サービスの質そのものを問われるのである意味厳しい状況ではありますが、本質的な力で評価されることを約束されるので、理想の状況でもあります。

このようなことはほとんど偶然ですので、うまくいったことを安易に喜んでいるわけではありません。しかし全体が厳しい状況になればなるほど、理想に近づくということも実際にあるんだなと実感できたいい体験でした。

別の話になりますが、昨年度ははじめてこちらからお付き合いのお断りを申し出るという経験をしました。時間と実益があっていないということはもちろんありましたが、普通は今後それらを解決するために動きます。しかし何度もお話をした結果、改善がみられないのでこちらとしては非常に残念ですがお断りをするという判断にいたったわけです。これは挫折です。その判断をしたのは私で、今後の行動によって正しい判断だったという証明をしなければならないというプレッシャーがかかるので、これまで味わった挫折とは意味が違います。

また、昨年度は開発にいそしむ年でもありました。自社開発のアプリケーションを作ることで、もうひとつの柱ができ、雇用を安定させたいからです。しかし、当時の目標よりもだいぶ遅れ、昨年度に完成するはずのものがいまだにできていません。しかし、通常業務の中で生まれたもうひとつアプリケーション開発も始めていて、どうやらこちらが早く完成しそうな予感です。一から生み出したものが多くの人に少しでも影響を与えられることを想像すると楽しいものですね。

今年の予定
・今はじめてしまっているアプリケーションを完成させ、販売すること。
・たぶん前年度よりも厳しい状況なので、それに耐えること。
・来るモバイル市場に備えること。

素質って

仕事を選ぶときは楽しいとかいうことよりもまず、自分にあったものを選ぶ方がその後幸せになれると思います。
「なんだか楽しそうだな」とかで選んでも実際とは違うわけです。

たとえばプログラマーになる素質のひとつでいえるのは、わからないことをすぐ人に訊いちゃう人はだめです。
人に訊くこと自体は悪くないのだけれど、自分で調べていくと、「わからなかったこと+それ以外の部分で知らなかったこと」というように知識が何倍にも膨れます。それが後々になって有機的に結びついたときに力を発揮するわけです。そのときは時間はかかるけれども結果的には時間短縮に結びつくし、記憶にものこります。そしてわかるまであきらめないことです。少なくとも自分なりに「こうすれば実現できるのではないか」という仮説が立てられるまでがんばりましょう。

ひとつのことがわからなくて、「できるはずなのにできない」という状態で3日ぐらい試行錯誤するときがよくあります。その試行錯誤の多くが見当違いだから3日ぐらいかかるわけですが、その過程で多くの知識と思考力・発想力が養われます。

多くのビジネス本にはこのような業種それぞれの心意気が書かれてます。でも一番楽チンなのはあらかじめ自分の性格にあった仕事を選ぶことです。はい、それが難しいんですけどね。私はわからないことがあるとそわそわします。調べないではいられなくなるので特に精神的な努力がいりません。

ちょっとまえもAdobe AIRの開発をしていて、3日くらい「わからんわからん」とイライラ悩んでいたときがありました。夜の12時くらいまで開発をしていたのですが、妻が「もう、寝るわ」と部屋に入ってきたとき、彼女は以前私がセミナーでもらったAIR Tシャツを着ていました。いやがらせかと思った。

Memento-Moriをもらった。

誕生日祝いに英語版のMemento-Moriをもらった。

たしか大学生の時に大学の図書館でみんなでわいわい見た記憶がある。
そのときは「スゲーなー」とかそんなことしかいえなかった。が、

今見てみてもやっぱり「なんだかスゲー」という感想。
ああ、殿堂入りしたんだな。という印象。

最近は本棚の半分を技術書が埋めているのでこういう本があると殺伐とした感じを癒してくれる。
ありがとう友。

「知り合いの外人にあげてるんだ」って言ってたけど、日本人なんだケド。