レンタルサーバをお客様が借りて、IDとパスワードをもらい、いざ設定をしようとなったときに、それぞれの仕様があまりにもわかりづらかった。
■さくらのレンタルサーバ ビジネス
「マルチドメイン対応」となっているのに実際には中途半端な仕様でした。
たとえばaaaaaa.comとbbbbbb.comを二サイト設置して、それぞれinfo@aaaaaa.com と info@bbbbbb.comのメールアカウントを作りたいなんていうことは当たり前にあるはずだがこれができない。
電話したところによると「できる」とはいうのだが、その意味はaaaaaa.comとbbbbbb.comのinfoアカウントが同じメールボックスになるので二つとも同じメールがくる、というもの。つまりメールを送りたい側にとってはinfo@aaaaaa.comとinfo@bbbbbb.comは同じメールアドレスになります。これは「できる」とはいわないでしょう。
このような仕様は中途半端といわざるを得ません。「マルチドメイン対応」と広告を打っていいものか疑問があるし、契約者に対しての説明が十分でないと思います。
また、DNSの設定も独特です。「会員メニュー」と「サーバーコントロールパネル」なるものがあるのですが、「サーバーコントロールパネル」の方ででさくらインターネットで取得したドメインの設定ができます。ところが、「会員メニュー」でも設定ができてしまいまして、それをすると通常「サーバーコントロールパネルで設定できるはずの項目が表示されない上、「サーバーコントロールパネル」で再度ドメイン設定しようとしてもエラーが吐き出されるような状態に陥ります。このような仕様も大変困ったものです。
■ファーストサーバー ギガント
このプランはもう新規では申し込めないのですが、まずデータベースが使えないです。いまどき珍しい。電話して聞いたらSQLightは使えますよと。。ギガントのプラン自体が古い仕様なので仕方がないともいえるのかもしれないが、そうであれば他社の多くのレンタルサーバーサービスと同じように無償で機能をアップグレードしいてほしいのですが、アップグレードは新規で新しいプランの申し込みになるとのことです。これはアップグレードとはいわず、単によりよいレンタルサーバーへの引越しです。
さらに面倒なのがDNSの変更でした。データベースが使えないなら別のサーバーにとりあえず移動してDNSだけ変更したいと申し出たところ、DNSの変更をするためにはドメイン管理の解約手続きをしてほしいとのこと。ドメイン管理の解約?いえいえ、解約をしたいわけではなくてDNSの変更をしたいだけなんですけど。。といったところ一度ドメイン管理の解約をしないとそれができませんとの回答。ドメイン管理の解約ってなんですか?ドメインの解約とは違うんですか?と聞いたところ、ドメイン管理を解約すると「Doレジ」というところに管理が移動するらしい。。それはお客側にしてみれば解約ではないですよね。まったく意味のない手続きをやらされた上に最低1週間はかかりそうでした。そもそもDNSを変更できないドメイン管理ってなんだろうと思います。
■というわけで、
過去の負の遺産をがっつり引きずっているレンタルサーバーは避けて通るのが懸命だと、改めて実感しました。